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グラールでの活動を、各キャラクターになりきって記録していくブログです
Posted by - 2025.04.20,Sun
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Posted by 「ざ」 - 2011.05.17,Tue
1:ガーディアンズの崩壊20a5b44d.jpeg
     レオーネの日誌3ページ目


一度戻ってダースのフローダーを借りて一時間ほどクレーターの淵に沿って走った。
街は看板が吹っ飛んでたり、車がひっくり返ってたり、割れたビルのガラスが一面散らばってたりひでえ有様だった。
物だけじゃあねえ。
避難所に向かう家族とか崩れた建物に挟まれたヒトを助けようとするやつ、誰の顔にも笑顔なんて浮かんじゃいなかった。
泣いたり怒ったり無表情でぼんやりしてやがったり。
俺はおめえらのそんな顔見たくねえ。
こっちまで暗い気分に埋れそうになっちまう。
 
とりあえず片っ端から声をかけて、人手が足りないことを探した。
瓦礫をどかすとかケガ人を運ぶとか力仕事が多くて、ほんと何で俺は非力なニューマンなんぞに生まれちまったんだか。
もっと鍛えろってのか。
 
他のガーディアンズと合流すると、近くのでかい施設に大勢集まってるって情報があった。
そこに救援部隊の指揮所みたいなもんができてるから一度行くよう言われた。
着いた先じゃあ何百人も片寄せあって床に座っていた。
実際これ以上のヒトが死んでいるはずだが、今目の前にいつやつらだけでも生きて助かったことはうれしかった。
 
救援に来た連中を探そうとすると女が医者を呼ぶ声が聞こえた。
近くで診察してた医者も気づいて一緒に向かうと、虫の息の淑女とたぶんその娘、それから今まで見たことないくらい取り乱しているティフォーネがいた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

次回(5月24日)の更新は、

ティフォーネの日誌4ページ目、5ページ目

の二本です。
お楽しみにっ!

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Posted by 「ざ」 - 2011.05.17,Tue
1:ガーディアンズの崩壊2fa86576.jpeg
     レオーネの日誌2ページ目


久々に全力で走った。
あっという間に息が切れて汗まみれになっちまった。
自分がニューマンであることを呪ったぜ。
けどでかい穴の淵で、街があった場所を見渡したら、すぐそんなことは忘れちまった。
 
そこに俺の知ってるものは何もなかった。
ニューディズを飛び出して無一文だったときに世話になった酒屋。
ガーディアンズに就職するまで三年住んでた安い賃貸。
別れた女とのデートに使った屋上庭園。
体ん中からくる震えみたいなもんを抑えられずに、俺は叫んだ。
ここで過ごした時間が大切なもんになってたことにようやく気がついた。
後悔した。
もっと仕事に真面目にあたってりゃあ何か変わってたかもしれねえ。
そう思わずにゃあいられなかった。
 
俺は穴の向こう側、まだ街の体をなしている方に向かった。
場所がなくなってもそこに居たやつらは生きてるかもしれねえ。
家や仕事場が無くなってもヒトがいりゃあ居場所は作れる。
0からでも1からでもまた始められる。
俺はここの連中からそれを教えてもらった。
今度は俺がここの連中に居場所を作る番だ。

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Posted by 「ざ」 - 2011.05.15,Sun
たまには涼しげな格好をしてみようと思いついたのでちょっと衣替えしてみた。

2011051401.jpg

そういえば以前ムーズィカやヴォルペに言われたけど、クローゼットに同じ服が数着あるのはやっぱり変なんだろうか……。
整理してみたらいつものセットが計5つ。
改めて考えると、やっぱりもう少し服装を気にかけたほうがいいかもしれない。
ファッション誌買ってこようかな……。


仕事の合間にMAX2シミュレータをこなしていたらエクレノエッジとディナイアルという片手剣が手に入った。
どうやら結合して一つの武器として扱えるみたいなので、その道のプロに頼んでみた。

2011051400.jpg

うーん、刃が開くのはどこかふわふわしていて信頼性に欠ける気がするなあ。
でも相手を惑わせることはできるかも。

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Posted by 「ざ」 - 2011.05.10,Tue
1:ガーディアンズの崩壊59e94a29.jpeg
     ティフォーネの日誌3ページ目


瓦礫をどかして動けないヒトを助けだし、喉の渇きを訴えるヒトには手持ちの飲料水を差し出した。
あたしだけじゃない、ガーディアンズや一般人の区別なく、多くのヒトが互いに支えあっていた。
みんなが励ましあっているのを見ると、ヒトはまだSEEDなんかに負けてないと思える。
命ある限り、負けはない。
 
最寄りの避難所で臨時の救援隊を組織すると聞き、他のヒト達と共にそこへ向かうことになった。
すでに1万人近い避難者が集まっているらしくく、人手がまったく足りないという。
そのときは、あたしでよければいくらでも手を貸そうとただ使命感のようなものを燃やしていた。
 
避難所にはローゼノムシテイ随一のコンベンションセンターが用いられていた。
多くの研究者がここで研究成果を披露してきた、歴史ある施設だ。
でも、他のヒトが安堵感に頬を緩めて急ぎ足になる中で、あたしだけは建物を見つめて立ち止まった。
16年前、ここで世間を騒がせた事件があった。
あたしはその場に居合わせた当事者の1人だったからだ。

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次回(5月17日)の更新は、

レオーネの日誌2ページ目、3ページ目

の二本です。
お楽しみにっ!


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Posted by 「ざ」 - 2011.05.10,Tue
1:ガーディアンズの崩壊c8abf639.jpeg
     ティフォーネの日誌2ページ目


ローゼノムシテイに向かう途中、耐えず携帯端末で報道を注視していた。
どうやら落下したのはコロニーの外周部で、居住区とそこに非難したほとんどの住人は無事だとわかり、少し安心する。
まだ連絡はないけれど、ムーズィカもその中に含まれていると信じている。
いつも土壇場で底力を発揮する彼女のことだ、今度もきっと大丈夫だろう。
 
リニアラインはやっぱりローゼノムシテイの一つ前で止まっていた。
そこからでも、シティからのぼる黒煙が見え、火事だろうか、空に赤みがさしていた。
あたしは駅で立ちつくす少年からフローダーを借りてシティに向かった。
瓦礫の山を横目にシティに入り、商業区をまっすぐ進む。
ところどころで火の手が上がり、色とりどりのフォトンサインもなく、とても不安を駆り立てる光景が続く。
 
商業区を半分も過ぎたあたりでフローダーを止めた。
そこから先には文字通り何もなかったからだ。
ローゼノムシテイの3分の1はあるであろう巨大なクレーターだった。
一番底にはコロニーの残骸が無残に広がっていた。
外壁に描かれていたガーディアンズの社章が二つに割れて、土をかぶっているのがあたしたちの敗北を象徴しているように思えて悔しかった。

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